『円環少女』9巻「公館陥落」を読んだ
『円環少女』9巻「公館陥落」を読んだ。物語がとうとう動き出した。いやあ、数巻前からやっと予兆があったのだけれど本格的に動き出した。1巻時点で張ってあった伏線がようやく回収されつつある。ギャグと物語の悲惨さのバランスが秀逸。ゲハゲハと笑わせたりニヤニヤさせた後で、ばっさり切ってくれる(文字通り)。人間が格好良すぎる気もするし、ちょっと変態さん多すぎだろう、とも思うけれどいやあ、すばらしいね。
しっかし、なんでこれが売れないかなあ? ラノベに求めるのは、現実逃避であって物語としてのおもしろさじゃないってことかなあ。いや、決めつけは良くないが。正直なところ、私はラノベ自体に飽き飽きしてきていて、待っているのってたぶんもう出ないだろう涼宮ハルヒシリーズとこれくらいなものだ。
7.0
- 作者: 長谷敏司,深遊
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/11/29
- メディア: 文庫
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『亡念のザムド』第17話「子羊とオボロ月」を見た。
『亡念のザムド』第17話「子羊とオボロ月」を見た。物語がようやく動き出した(どこかで書いたフレーズのような気もするが)。ただ、主人公たちが別れすぎていて、ちょっと散漫な感じもするけれど、それで世界がようやくきちんと見えだしたような気もする。穏やかな時を過ごす人もあれば、獄中の人あり。笑いあり、誠実さも悲惨さも。
我らの現実世界くらい悲惨で、それでいてある種の人には希望に満ちた世界はどこへ向かって行くのだろう。あのテロリストと宗教が一体となったようなリアルで力がありそうな人たちは、一体何をしようとしているのか。故郷へ戻った? ナキアミはどうなるのか、興味はつきない。少し散漫だけれど。そうそう、アキユキがどうなるのかもね。
7.0