読書
『翼の帰る処』でファンになった妹尾ゆふ子の『魔法の庭』1「風人の唄」、2「天界の楽」、3「地上の曲」を読んだ。すでに出版社は倒産しており、現在は古本か図書館で読むしかない。たとえば、amazonでは、2009年9月8日現在、1は1,814円、2が品切れ、3が4,46…
シリーズを読み出したのは、この1週間くらいだが、シリーズ最新刊の『翼の帰る処2』下「鏡の中の空」を読み終えた。非常に気に入ってある意味とてもはまっている。どれだけはまっているかというと、『獣の奏者』III巻をまだ読んでいないのに、読み終えた後に…
この夏はさまざまな書籍を読んだけれど、もしかしたら本書がベストかもしれない。なんといったらいいのだろう、圧倒的な筆力、一般的なラノベとは異なり、SFであり、立派なファンタジーだ。もちろん、一般的なラノベでもSFだったり、ファンタジーだったりす…
結構、読んだラノベなんかが貯まってきているので、感想などをしばらく書いていきたい。『レイン』シリーズで知られる吉野匠の書き下ろし『死神少女』を読んだ。1,155円もしたし後書きがないが、これはラノベだよなあ。どっちかというと表紙の女の子(これが…
5巻目から随分間隔が空いた続編6巻目を読んだ。いやあ、すばらしいね。ライトノベルにおけるある種の極北って気がする。恋愛とかほとんど関係ない。魔法の描写がすばらしいね。おそらく、誰もこれまでに描いたことのない人類の終末を描いていたな。人間が金…
待たされただけのことはあった。傑作、だと私は思ったが、よく考えてみるとキャラクター小説でもあった。いわゆるラノベではないと私は思う(書籍の体裁や外見に騙されてはいけない)。犯人は大体の人が予想できるが、この物語で重要なのは、犯人ではなく、…
前作から200年くらい後の14世紀のイングランドの地方都市を舞台にした物語。少年から青年、そして壮年までになっていく。ペストの流行とか、お約束も満載。上巻を購入してから中、下巻を購入するほどおもしろいっちゃおもしろいが、主人公達の思考があまりに…
昨日、購入して昨日読み終えていた。終わったなあ、という感慨しかない。うまくまとめたのかといえば、そうなんだろう。ただ、すでに9巻の時点である程度予想できた結末だったということだろう。いろいろ紆余屈折があったにせよ、驚きはない。2カ所ほどツボ…
いや、それだけなんだが。今のはささいなすれ違いって話で2巻もかかっている結構中だるみなのかクライマックスなのかよくわからない話。私はシリアスなストーリーじゃなくてコメディーが読みたいんだ、って自分でもよくわかる。まあ、こういった落差があるか…
淡々としている分、なかなか良かった気がする。祥子、祐巳の姉妹編の祥子卒業による完結巻。巻末に「了」とあったので、この二人の話を読むことはもうできないのかも。今後、どういった形で作品が出るのか気になるところだ。瞳子との話とかも個人的には読み…
舞阪洸著、GA文庫の『サムライガード2』を読んだ。江戸幕府が現代まで続いている世界の将軍継承位を持つ少年と護衛の美少女たちなどとの物語の第2巻。深く突っ込んだら負け、な世界観、設定だが、意外におもしろい。それは、主人公と彼女たちのボケと突っ込…
結構、好きなシリーズのつもりだったが、これってミステリー? だったんだね。何度かそういえばそう言っていたような。いやあ、何を書いてもネタバレだが、ひさしぶりにつまらない西尾維新を読んだ。なんていうか、あまりのつまらなさにシリーズ最終巻だとい…
『円環少女』9巻「公館陥落」を読んだ。物語がとうとう動き出した。いやあ、数巻前からやっと予兆があったのだけれど本格的に動き出した。1巻時点で張ってあった伏線がようやく回収されつつある。ギャグと物語の悲惨さのバランスが秀逸。ゲハゲハと笑わせた…
早川書房、ジャック・マクデヴィット著、金子浩訳を読んだ。普通のSF。っていうかなんていうか。たぶん10000万年近くの未来が舞台。カップから失われた宇宙船、そこから植民地を見つけるという探索もの? 1万年経っても今と価値観があんまり違わないのに逆に…
ガガガ文庫では初だが、他のレーベルでは結構著作のある一肇(私は初読)の『幽式』を読んだ。ビビリのオカルトマニアの「おれ」が出会った電波な美少女との物語。亡霊の描き方が秀逸。怖いってほどじゃないが、段々追いつめられていく感じがうまい。主人公…
安彦薫のデビュー作『機械仕掛けの竜と偽りの王子』を読んだ。ヒロイック? ファンタジーだ。王族の血縁者しか動かせないはずの機巧鎧(人の2倍くらいの大きさのモビルスーツ?)で王女を助けた元戦闘奴隷の少年が、王女に生き別れ? の兄と誤解されってな感…
3部作(最初は10部作と言っていたような?)の未完の最終巻(著者が執筆中に亡くなったため)を読み出した。内戦が続く日本で孤児を主人公としているが、これだけをきいてわかるような単純な話でもない。すばらしい。ページをめくるのがおしい。でも、早く読…
ジャック・キャンベル、早川書房。救命ポッドの冷凍睡眠から100年ぶりに目覚めたら英雄になっていた大佐が艦隊をひきいて大活躍する話。普通におもしろい。ただし、他の軍人がみんな凡庸なのは、人的資源の消耗のせいだとしても、なんか話が単純すぎる気がす…
いやあ、読んだのはちょっと前なんだけれどね(早売り店で購入してしまった)。うーん、大体予想通りの筋っていうか展開なんだけれど、うまいねえ。これだけ愛されるけれどハーレムっぽくない主人公も珍しいっていうか、女性作者だからかな。きちんとそれぞ…
個人的には歴史、戦史、シミュレーションウォーゲーム(ボード、PC)が好きでいろいろ読んだりプレイしたりしている。中でも、ボードシミュレーションゲームの多人数ソロプレイゲームが好きだった(中世を部隊にしたSPIの『Empires of the Middle Ages』とか…
いやあ、なんかすいませんでした、やっぱり薔薇様の話でないと、ってことなんだろうね。キャラクターで読んでいるつもりはなかったのだけれど、それはまったくの私の自己過信っていうか誤読っていうか、結局薔薇様の話が好きだったんだなあと思い知らされた…
西尾維新の『偽物語』上『化物語』上下を楽しく読んだので、『傷物語』を再読した。いやあ、おもしろかった。びっくりしたのは、奥付の日付が2008年5月7日第1刷り発行だというのに、ほとんど何も覚えていなかったことだろう。覚えていたのはラストくらいのも…
西尾維新の『偽物語』上を読んだ影響で、『化物語』を読み出した。いや、偽物語がすなおにおもしろかったもんだから。また、化物語の話をほとんど覚えていないことに気づいたんで。[上]を読み終わり、[下]もほぼ終わろうとしている。いやあ、いいなあ。この…
西尾維新の『化物語』、『傷物語』に続く『偽物語』上を読み終えた。いやあ、西尾維新らしい話だった。書きたいように書いたってことだそうだけれど、一段とメタが増えていた。今回は『化物語』のアニメ化にからんだメタ話が多かったような。言葉の使い方が…
田中ロミオの『AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~』を読んだ。ある種の人にとってはとても痛い小説かもしれない。ジャンルはなんといったらいいか。ジャンルを明言するとネタバレになるというタイプの小説だ。編集者が作ったであろう帯では一応「学園ラブコメ!?」…
シリーズ最終巻を読み終えた。結局、ある種予想された終わり方だったのだけれど、非常に良かったと思う。今年読んだラノベの中では、ベスト3に入る作品、シリーズだった(他の作品は、適当に思いつくだけで書くと『DRAGONBUSTER 1』と『ある飛空士への追憶』…
『劇場版空の境界』「第5章」をまた、見たり、評判の高さが聞こえてきたこともあって、我慢できなくなり、ヤフオクで「未来福音」を入手。コミケで入手するつもりだったのだけれど、前日に無理して当日4時に目覚めた時には完全にへばってしまい、コミケ行き…
楽しみつつ読んだが、なんていうかとても1,200ページもあったとは思えないほどサラサラ読んでしまった。いい意味でも悪い意味でもそういった小説ってことだろう。それと意外なほど登場人物が少ない。話も錯綜していない。話自体はまだまだ続ける気になれば続…
アレステア・レナルズの『啓示空間』の続編『量子真空』に入っていた新刊情報によると、「新しい太陽の書」シリーズで本邦初訳の『新しい太陽のウールス』が8月22日に発売予定だという。わーい。楽しみ。『量子真空』も1,200ページを越えていて楽しんでいる…
紅の勇者オナー・ハリントンシリーズを黙々と読んでいたため、読むのがすっかり遅くなった。とうとう、逢坂も竜児が好きなことがライトノベルとかエロゲの主人公並に鈍い竜児にもはっきりとわかった巻(っていうかラノベだけれどな)。張り巡らされていた伏…