『刀語』第一話 絶刀・鉋を読んだ

図書館で借りてだけれどね。西尾維新はかなり好きな作家だけれど、読み返すことはあまりない。『刀語』も買おうかなとは思っていたのだけれど、特異な判形に少しおそれをなした(その割には『化物語』は購入して楽しく読んでしまったけれど)ってことでもある、のかもしれない。

小説自体は、いかにもっていうか典型的なっていうかいつもと変わりない西尾維新。まあ、現代を舞台にしていない分、シャレとか言い回しとかはきついところもある。それから、いくらなんでも架空の日本風の世界でしかなくても、刀が決定的な兵器だったというのはかなり萎える。戦国時代の決戦兵器は槍であり、後期には鉄砲になるってのはいくらなんでもはずせないって思っちゃ負けなんだろうね。

小説自体は楽しく読んだが、本当に楽しく読んだだけだな。まあ、続刊も読み続けることになるだろうけれど。