『新しい太陽の書』シリーズを読み終えた


ジーン・ウルフの傑作『新しい太陽の書』シリーズ、『拷問者の影』、『調停者の鉤爪』、『警士の剣』、『独裁者の城塞』を読み終えた。SFファンタジーっていうか、ファンタジーの皮を被ったSFだけれど、楽しく読むことができた。確かに傑作だと思う。ただ、細かなネタはとても追い切れない。何度も読む小説なんだろうけれど、私は一度読んだ小説はほとんど読み返さないので、かなりつらい。

普通にエンターテインメントとしても非常に優れている。ただし、キャラクターは主人公を含めてあまり立ってはいない。まあ、キャラクターを立てる必要があるのかどうかもあるけれどね。ちょっとラノベに毒されすぎたかなあ。それと、あまりにもあからさまに主人公が向かう先っていうか本来の目的が見え透いているのも、ちょっと興ざめだ。
7.0

拷問者の影(新装版 新しい太陽の書1) (ハヤカワ文庫SF)

拷問者の影(新装版 新しい太陽の書1) (ハヤカワ文庫SF)

調停者の鉤爪(新装版 新しい太陽の書2) (ハヤカワ文庫SF)

調停者の鉤爪(新装版 新しい太陽の書2) (ハヤカワ文庫SF)

警士の剣(新装版 新しい太陽の書3) (ハヤカワ文庫SF)

警士の剣(新装版 新しい太陽の書3) (ハヤカワ文庫SF)

独裁者の城塞 新しい太陽の書 4 (ハヤカワ文庫SF)

独裁者の城塞 新しい太陽の書 4 (ハヤカワ文庫SF)