黙々と『紅の勇者オナー・シリーズ』8巻16冊を読みふけった

今は夏期休暇だが、紅の勇者オナー・ハリントンシリーズ既刊分、8巻16冊を読みふけった。ほとんどアニメも見ていない。例年夏期休暇中は、長編を読みまくることが多いのだ(守り人シリーズとかね)。英国の帆船時代の戦いを描いたようなSFシリーズ。おもしろいけれど、底に流れる論理が現代のアメリカの価値観みたいな感じなのは、結構萎える。まあ、作者が実際にそういう風に思っているのか、売れるだろうからそうしたのかはわからない。かなりありえない考え方もていねいに描写しているので、実際のところは、ただの計算ずくなのか、本音なのかがわからない。

確かにおもしろいのだけれど、読み続けていて、佐伯泰英でも読んでいるような気がする。エンターテインメントで、よくできているのだけれど、何も残らないみたいな。暴力が、普通に描かれている点、なども共通しているといえば言えるのかも。それと無謀ともいえる勇気とか努力とか。

少なくともホレイショ・ホウンブロワーシリーズのようなある種の高貴さは感じない。うまいんだけれど、計算ずくが鼻につく。それと個人的な嗜好でしかないのだが、イラストがまったく好みじゅない。なんか、成人マンガでよくある感じの絵柄がさらに萎えさせる。
シリーズ全体で6.5

新艦長着任!〈上〉―紅の勇者オナー・ハリントン(1) (ハヤカワ文庫SF)

新艦長着任!〈上〉―紅の勇者オナー・ハリントン(1) (ハヤカワ文庫SF)

新艦長着任!〈下〉―紅の勇者オナー・ハリントン(1) (ハヤカワ文庫SF)

新艦長着任!〈下〉―紅の勇者オナー・ハリントン(1) (ハヤカワ文庫SF)

グレイソン攻防戦〈上〉―紅の勇者オナー・ハリントン(2) (ハヤカワ文庫SF)

グレイソン攻防戦〈上〉―紅の勇者オナー・ハリントン(2) (ハヤカワ文庫SF)

グレイソン攻防戦〈下〉―紅の勇者オナー・ハリントン(2) (ハヤカワ文庫SF)

グレイソン攻防戦〈下〉―紅の勇者オナー・ハリントン(2) (ハヤカワ文庫SF)

巡洋戦艦“ナイキ”出撃!(上)―紅の勇者オナー・ハリントン〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)

巡洋戦艦“ナイキ”出撃!(上)―紅の勇者オナー・ハリントン〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)

巡洋戦艦“ナイキ”出撃!(下)―紅の勇者オナー・ハリントン〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)

巡洋戦艦“ナイキ”出撃!(下)―紅の勇者オナー・ハリントン〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)

復讐の女艦長〈上〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)

復讐の女艦長〈上〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)

復讐の女艦長〈下〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)

復讐の女艦長〈下〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈4〉 (ハヤカワ文庫SF)

航宙軍提督ハリントン〈上〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈5〉 (ハヤカワ文庫SF)

航宙軍提督ハリントン〈上〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈5〉 (ハヤカワ文庫SF)

航宙軍提督ハリントン〈下〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈5〉 (ハヤカワ文庫SF)

航宙軍提督ハリントン〈下〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈5〉 (ハヤカワ文庫SF)

サイレジア偽装作戦〈上〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈6〉 (ハヤカワ文庫SF)

サイレジア偽装作戦〈上〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈6〉 (ハヤカワ文庫SF)

サイレジア偽装作戦〈下〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈6〉 (ハヤカワ文庫SF)

サイレジア偽装作戦〈下〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈6〉 (ハヤカワ文庫SF)

囚われの女提督〈上〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈7〉 (ハヤカワ文庫SF)

囚われの女提督〈上〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈7〉 (ハヤカワ文庫SF)

囚われの女提督〈下〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈7〉 (ハヤカワ文庫SF)

囚われの女提督〈下〉―紅の勇者オナー・ハリントン〈7〉 (ハヤカワ文庫SF)

女提督の凱旋 上 (ハヤカワ文庫 SF ウ 16-16 紅の勇者オナー・ハリントン 8)

女提督の凱旋 上 (ハヤカワ文庫 SF ウ 16-16 紅の勇者オナー・ハリントン 8)

女提督の凱旋 下 (ハヤカワ文庫 SF ウ 16-17 紅の勇者オナー・ハリントン 8)

女提督の凱旋 下 (ハヤカワ文庫 SF ウ 16-17 紅の勇者オナー・ハリントン 8)