『マリア様が見てる 卒業前小景』を読んだ。

いやあ、なんかすいませんでした、やっぱり薔薇様の話でないと、ってことなんだろうね。キャラクターで読んでいるつもりはなかったのだけれど、それはまったくの私の自己過信っていうか誤読っていうか、結局薔薇様の話が好きだったんだなあと思い知らされた。ここ何冊かの中では一番のできではないだろうか。卒業式当日の話が今から読みたい。

視点がころころ変わるので、短編集を読んでいるってことなのかもしれないが、テーマが一貫してもいるので、あんまりブレも感じない。祥子様ってやっぱり、少しひどい人だなあとも一瞬思ったが、それも信頼であり、ある種の寂しさだったのかもしれない、とも思い直した。

7.0

マリア様がみてる 32 卒業前小景 (コバルト文庫)

マリア様がみてる 32 卒業前小景 (コバルト文庫)