明日、Jリーグが始まる

1994年から磐田のファンとして見始めたので、16回目のシーズンとなる。例年、優勝を信じてシーズンインするのだけれど、今年はさすがにどうかなあ。まあ、可能性はないわけじゃないが、それほど高くはないなあ、というのが正直な印象だ。いや、メンバー的にはそろっていると思う。優勝争いするくらいのメンバーは十分いると思う。ここ何年か、監督がガラガラ変わり、戦術が一貫せず、こらえ性がなかったツケが去年の入れ替え戦という結果だった。そこで、ある種の地獄と歓喜を知ったので、今年はもう昨年のようなことはないと思っている。

磐田の順位予想は低い。だが、そんなのも当たった試しがないのだ。すべてのチームをチェックできる人なんていないし、印象だけで予想している人がほとんどだろう。チェックしたところで、チームはどんどん変わっていくのだ。これだけのメンバーがいて、残留争いするとは思えない。柳下監督であれば、そんなすごい采配は考えにくいが、逆に落ち着いたきちんとした采配をしてくれると期待できる。

今年の開幕試合について限定すれば、磐田には明るい要素がいくつかある。まず第一に前田がいること。ここ何年も恒例だった怪我での出遅れがない。本人は不調のようだが、前田がいるいないでは全然違うチームになってしまう。それは、別に磐田だけではなくて絶対的なストライカー(大体は外国人だが)がいるかいないかでは、違ったチームになるのは当然のことなのだ。それだけ決定的なのだ。第二に、ホームゲームであること。ヤマハスタジアムは、一般的なJリーグのスタジアムとは少し異なった部分がある。それは、中央が盛り上がっていて、ピッチの端から反対側がよく見渡せないということだ。このため慣れないアウェイチームには結構なハンデになっていると、サポーターズマガジンだったかイヤーブックに書いてあった。ましてや、一度もヤマハスタジアムでは戦ったことのない山形だ。これはアドバンテージといっていいだろう。第三に、開幕が柏ではないことだ。もう柏の開幕はこりごりだ。

これだけ明るい材料があるが、それでも何が起こるのかわからないのがフットボールでもある。山形の前評判は高いとは言えないが、そんなことを言えば、昨年昇格すると予想した人なんてほとんど誰もいなかったんじゃないかと思う。山形の戦いぶりなんて、結果でしか判断できないことなのだ。それもフットボールなのだと思う。

今年はシーズンシートにした。どれだけ行けるかは正直わからないが、昨年、最後の2分間を体験できた者として、あれ以上のしびれる試合をできれば、上の方の戦いで期待したい。あれは麻薬みたいなものだった。私はすっかり中毒だ。