『死神少女』吉野匠著、を読んだ。

結構、読んだラノベなんかが貯まってきているので、感想などをしばらく書いていきたい。

『レイン』シリーズで知られる吉野匠の書き下ろし『死神少女』を読んだ。1,155円もしたし後書きがないが、これはラノベだよなあ。どっちかというと表紙の女の子(これがまたきつそうなんだw)に惹かれたジャケ買いかもしれない。話は突っ込みどころ満載、って感じだと思ったんだけれど、確かに突っ込みどころ満載だけれど、隠れた設定がいろいろありそうだなあという気もちょっとした。まず、途中まで気づかないが、舞台となっている時代は現代じゃない。結構未来っぽい。

話は、いかにもな高校生妄想同級生ものって感じのラノベ風。ただし、ヒロインが本物の殺し屋っていうところだけが一風、というかかなり変わっている。バンバンって感じでもないけれど、きちんと人は死ぬ。ある意味、非常にリアルな部分もあるけれど、キモオタが好みそうな設定でもある(orz すいません)。なぜ、少女が主人公に惹かれていったかの描写がうまい(タイミングの良い優しい言葉と餌付けか?)。章題の『史上最強のツンデレ』にはつい爆笑させられたが、そんな感じ。

うまいし手慣れた感じだけれど、ライトノベルを読んだようなある種のむなしさも感じる。まあ、主人公がかなり無茶な人でもあるのだけれど、その必然性が少し弱い気もしたけれど、美少女のためには命くらいかけるか。男の子なんだし。

6.5

死神少女

死神少女