『円環少女』第10巻「運命の螺旋」をようやく読み終えた

この夏はさまざまな書籍を読んだけれど、もしかしたら本書がベストかもしれない。なんといったらいいのだろう、圧倒的な筆力、一般的なラノベとは異なり、SFであり、立派なファンタジーだ。もちろん、一般的なラノベでもSFだったり、ファンタジーだったりする書は数多い。だが、どちらかというとそういった書籍でもラノベに寄りかかったり、ラノベ寄りだったりするものがほとんどだ。本書は、小学生の少女を主人公としながら、ただのSFであり、ファンタジーだ。

圧倒的な戦闘描写、独自かどうかは微妙だが、少年ジャンプの斜め上を行く壮絶な絶対者同士の戦い、そして破れるにたる立派な理由。そして、ただの人間の仁。それでも一方の主人公たるただの人間の生き様っていうか戦いざま。本書は一体、どこへ着地しようとしているのだろう。一体、誰が生き残るのだろうか?

7.0