『ラブコメ今昔』有川浩を読んだ
『クジラの彼』で好きになった有川浩だったのだが、決定的にあわなかった。今回も自衛官たちが主人公だというのに。何が違うんだろう。私が変わってしまったんだろうか。自衛官っていうか自衛隊よりの立場を一方的に語るだけのオタクな作家が嫌いとかってんじゃないな。まあ、そういった部分もないとは言わないけれど。
キャラクターのバリエーションが少なくて、話のパターンが読めてしまって、っていうキャラクターの部分の話かなあ。そう、キャラクターのバリエーション、少なくとも魅力的なキャラクターのバリエーションが足りないんだよなあ。
最後の書き下ろしは最悪に近い感情を持ちながら読んだ。これ、男と女を入れ替えて見ろよ。ただの危ないストーカー話じゃないか。階級差をちらつかせた鼻持ちならない人間ってだけだ。逆に女性の階級が低い場合、果たしてあんな行動に出ることができただろうか? 自分が美人(ハンサム)なのを自覚しているだけに始末に負えない。まあ、そんな人がいてもいいし、それでいいって人だっているだろう。大勢かもしれない。だが、私はそんな話はよみたくねー。
5.0
- 作者: 有川浩,徒花スクモ
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/07/01
- メディア: 単行本
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