『戦いの子』カリン・ロワチー著を読んだ

ハヤカワ文庫、嶋田洋一訳。うーん、なんといったらいいんだろう。かなり不満が残る話だった。悪くはないんだけれど、いったい作者は何を書きたかったのだろう? 若者の成長とかって話じゃないぞ。これは。裏切りの物語だ。過酷な宇宙ってのは好みなんだが、異星人の描写とかありえないくらい地球人っぽくて、なんていうか、そんなわけないだろうとか思いながら読んでしまった。食べ物とか一緒に食べられるわけもないと思うし。なんか間違った東洋趣味じゃないけれど、そんな感じの描き方だよなあ。気に入った要素もないわけじゃないが、人物も平板。ちょっとなあ。うまい要素もたくさんあるので、私の好みじゃないってだけかもしれない。
5.0

戦いの子 (ハヤカワ文庫 SF ロ 6-1)

戦いの子 (ハヤカワ文庫 SF ロ 6-1)