『戦いの子』カリン・ロワチー著を読んだ
ハヤカワ文庫、嶋田洋一訳。うーん、なんといったらいいんだろう。かなり不満が残る話だった。悪くはないんだけれど、いったい作者は何を書きたかったのだろう? 若者の成長とかって話じゃないぞ。これは。裏切りの物語だ。過酷な宇宙ってのは好みなんだが、異星人の描写とかありえないくらい地球人っぽくて、なんていうか、そんなわけないだろうとか思いながら読んでしまった。食べ物とか一緒に食べられるわけもないと思うし。なんか間違った東洋趣味じゃないけれど、そんな感じの描き方だよなあ。気に入った要素もないわけじゃないが、人物も平板。ちょっとなあ。うまい要素もたくさんあるので、私の好みじゃないってだけかもしれない。
5.0
- 作者: カリン・ロワチー,佐伯経多&新間大悟,嶋田洋一
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2008/07/09
- メディア: 文庫
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